サーモフィット工法

「ガラスクロス高温度仕様」乾燥炉や機械から出る熱を大幅にカット!

テント状に縫製し乾燥炉を囲み込み、屋外へ熱を放出!

特徴

  • 不燃認定取得シート
  • 熱に強く厚さ0.2mm
  • 縫製加工ができる シートをつなぎ合わせ可能
  • 熱対策、省エネ効果が期待できる

使用実例

鉄を溶かすキューポラ(溶鉱炉)に施工

キューポラは鉄を溶かす溶鉱炉で溶けだす鉄の温度は1700℃~1900℃になります。作業者はキューポラの真横に立ち溶け出す鉄を見守ります。夏は汗が蒸発してしまうほど暑いそうです。

さらに生産量が13%アップ!
キューポラから溶けて出てくる鉄の量が13%増えました。

1.フィットを取付けるアングルを取付け
2.フィットをアングルに取付け
3.フィットにハトメ加工しています
4.炉全体をフィットで覆い完成

加工例

サーモバリアフィット の有効性試験

静岡大学工学部:中山顕 教授(熱工学専門)による実験

【試験方法】

サーモバリアフィット片表面に一定レベルの熱流束の輻射熱をばく露し、サーモバリアフィット片裏面に設置したセンサーで温度上昇を計測します。計測した温度上昇データを基に、熱伝達指数(RHTI24、RHTI24-RHTI12)、熱伝達因子(TF)を求め、熱伝達性を評価します。

実験風景
【試験結果】

鉄板温度198℃においてサーモバリアフィットにより約1/3に輻射熱を抑えることができることが確認できた。同様に、105℃、 145℃でも同じ結果が得られた。サーモバリアフィットを設けることで、輻射熱を直接に浴びる場合に比較して、輻射熱を抑えることができる。

サーモバリアフィットの熱伝達性による性能評価

実施:一般財団法人カケンテストセンター

消防隊員が着用している防火装備や鉄工所、造船所、製鉄所などの作業員が着用している炉前服や耐熱服は、熱から身体を守る上で非常に重要な役割を果たします。これらの作業環境では放射熱に曝される可能性があるため、着用している衣服の熱伝達性が重要な評価項目になります。防火服・耐熱服をはじめとする熱に対する防護装備材料の熱伝達性の評価方法のひとつである「熱伝達性(放射熱ばく露)試験」(JIS T 8020:2005)を行った。

【試験方法】

サーモバリアフィット片表面に一定レベルの熱流束の輻射熱をばく露し、サーモバリアフィット片裏面に設置したセンサーで温度上昇を計測します。計測した温度上昇データを基に、熱伝達指数(RHTI24、RHTI24-RHTI12)、熱伝達因子(TF)を求め、熱伝達性を評価します。

【試験結果】サーモバリアフィット

熱伝達性
(火炎ばく露)
HTI24 4秒 JIS T8021-2005
HTI24-HTI12 1秒
熱伝達性
(放射熱ばく露)
RHTI24 162.8秒 JIS T8020-2005 B法
放射熱流束:40kW/㎡
RHTI24-RHTI12 1秒
熱透過率(%) 2%

【参考】 RHTI …規定のセンサー温度を24℃上昇させるのに要す時間

サーモバリアフィットの耐熱試験

実施:一般財団法人カケンテストセンター

【試験方法】

恒温乾燥器を使用して、サーモバリアフィットを210℃の環境下に24時間放置。サーモバリアフィット表面を目視で確認。

【試験結果】サーモバリアフィット

試験項目試験結果試験方法
耐熱試験外観:異常なし210℃ 24時間
恒温乾燥器使用
(表面を目視確認)

品仕様

製品仕様 サーモバリア フィット
製品タイプ 0.2㎜タイプ
製品構造 アルミ箔+ガラスクロス+アルミ箔
製品サイズ 1.2m×40m
厚さ 0.17㎜~0.2㎜
重量 202g/㎡
放射率 3%
熱伝達性
(放射熱ばく露)
RHTI24 162.8(秒) JIS T8020-2005 B法 
放射熱流速:40kW/㎡
RHTI24-RHTI12 91.8(秒) JIS T8020-2005 B法 
放射熱流速:40kW/㎡
引張強度(たて) 2630N(268kgf)
引張強度(よこ) 1630N(166kgf)
アルミ純度 99.35%
使用温度範囲 -30℃~250℃